2016年6月1日水曜日

「アクティブ・ラーニング」について

近年、「アクティブ・ラーニング」という授業形態が大学や高校の授業に取り入れられてきています。

現在では、約半数以上の学校が、積極的に「アクティブ・ラーニング」形式の授業を実施していて、2020年の教育制度改革に向けて、初等中等教育にも学習指導要領などを通して、実施される見込みです。

今年の新入生には、「アクティブ・ラーニング」についての説明会が学校や教員にもその旨が説明されています。


アクティブ・ラーニングとは


文科省によれば、アクティブ・ラーニングとは、

『課題の発見・解決に向けた主体的・協力的な学び』

と定義されています。

また、「アクティブ・ラーニング」の3つの柱として、

  1. 何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)
  2. 知っていること、できることをどう使うか(思考力・判断力、表現力等)
  3. どのように社会・世界と関わり、よりよい生活を送れるか(学びに向かう力、人間性等)

という項目が、「アクティブ・ラーニング」によって育成される資質・能力となっています。


「アクティブ・ラーニング」で教育は変わるのか


「アクティブ・ラーニング」という形態を授業に導入したとしても、「学び」は変わりません。それは、学習する本人の意志や態度の問題だからです。

今までも優秀な教師は生徒に対して、「物事に興味・関心のない生徒に興味・関心を抱かせる」という動機付けをしてきました。しかしこれは、授業に「アクティブ・ラーニング」を取り入れたからといってどうにかなる問題ではありません。生徒にとっては、他人に薦められた本を読もうとするかしないかの心理状態と同じです。そして、多くの教師は、自らアクティブに学習してきた経験をもっている教師ばかりではないということも、大きな問題です。経験として、生徒にそれを伝えることができないからです。

つまり、「アクティブ・ラーニング」は、教育が学習の話ではなく、実生活レベルでも、物事に興味・関心を抱き、自ら行動力を持って、それと関わり合おうとするかしないか、という問題なのです。経験主義的な指導しかできない教師は時代遅れで、「新たなもの」に対して寛容になる態度は必要不可欠です。

そのような状況において重要なことは、「偏見や先入観を持たないこと」や、「暗黙のうちに前提となっていることを疑う」といったフラットな思考や態度です。

以上のことを踏まえ、物事に対してアクティブになれるように生徒を促すことができる「最高のモチベーター」としての教師がいるかいないかで、結果は大きく異なってきます。


0 件のコメント:

コメントを投稿